【エンゲージメントとは】高める方法やビジネスにおいての必要性を解説

エンゲージメント

エンゲージメントとは契約・約束・制約・協定などを表す単語で、さまざまな場面で使われます。

結婚の約束、すなわち婚約の意味でよく使用されていますが、ビジネスシーンで使われることもしばしばです。

この記事ではビジネスにおけるエンゲージメントについて知ることができますので、

エンゲージメントについて理解したい方はぜひともお読みください。

目次

エンゲージメントとは?|信頼関係

信頼関係

ビジネスにおけるエンゲージメントには、大きく分けてふたつの意味があります。

  • 従業員と企業の成長の方向性を連結させて両者の絆を深める
  • 広告などのマーケティングを利用して企業と顧客のつながりをより強固なものにする

双方のすみ分けをするために前者は「従業員エンゲージメント」と呼ばれることがあります。

また、似たような言葉にロイヤリティがありますが、ロイヤリティは、企業に対する従業員の忠誠心を表す言葉として使われます。

エンゲージメントは、企業と従業員相互の信頼関係を表す言葉です。

エンゲージメントを高めることの効果

ところで、企業と従業員の信頼関係、つまりはエンゲージメントを高めると、どんな効果が期待できるのでしょうか。

  • 企業と従業員が相互に成長する環境ができる
  • 従業員や顧客の愛着心が増すことで企業に利益をもたらす
  • 組織が成長することが個人の働きがいや生きがいになる

こういった、企業と従業員の双方に好ましい効果が期待できます。

エンゲージメントを高めることの3つのポイント

株式会社リンクアンドモチベーションと慶應義塾大学の共同研究 によると

エンゲージメントが高い組織は、営業利益率および労働生産性にプラスの影響があることがわかりました。

日本の人事部 人事白書2019』による調査結果でも

エンゲージメントが重要だと考える企業は 9割にのぼり、業績がよい企業ほどエンゲージメントを重要視する傾向も見られます。

エンゲージメントを高める必要性は多くの企業が感じていることですが、実際にエンゲージメントが高い組織は発展する傾向があります。

エンゲージメントを高めることによる、具体的なポイントは以下のとおりです。

  • 組織の活性と従業員のモチベーション増加
  • 従業員の定着率が上昇
  • 職場環境の改善と向上

それぞれについて解説します。

組織の活性と従業員のモチベーション増加|好循環スパイラルへ

エンゲージメントを高めて顕著になる傾向は、組織の活性化と従業員のモチベーションの増加です。

エンゲージメントが高い組織は従業員の評価方法を工夫しており、

待遇・環境・報酬ともにレベルが高いため、従業員の熱量が高くなります。

結果的に従業員は自発的に事業の問題に取り組んだり、積極的に行動・意見するようになり、

その結果、組織の生産性が上がるという好循環が生まれるのです。

生産性が上がれば組織の発展に貢献した従業員の評価も向上するため、

従業員のモチベーションは上がり、さらに良い結果を生むようになります。

従業員の定着率が上昇|優秀な人材の確保

エンゲージメントが高い企業は、従業員の定着率が高いことがわかっています。

近年では、従来の終身雇用や年功序列の制度も崩壊してきており、

若者に限らず、ひとつの企業に定着するという概念が薄れてきています。

労働者はよりよい労働環境や働きがい、待遇を求めているのです。

また、コロナ禍によって労働環境の変化も急激に進みました。

情報通信産業の発展もあいまって、リモートワークも増加しています。

このような変化が後押しして働き方が多様になり、

優秀な人材ほど、独立の道も選択するようになってきているのです。

企業の将来を担うような人材は、流出・不足の傾向をたどっています。

しかしエンゲージメントが高い企業の場合は、

従業員は企業の理念そのものに共感しているため離職する可能性が低くなります。

従業員自身、その理念に基づいて企業に貢献し成長したいと望んでいるため、

エンゲージメントが高い組織は優秀な人材が離れにくいというメリットがあります。

職場環境の改善と向上|マネジメント側の義務

職場環境

エンゲージメントが高い企業は、マネジメントが整っています。

従業員の価値観に寄りそった仕事環境を提供することが多く、職場環境がより良くなっていきます。

また、一方的に企業理念を押し付けることもありません。

従業員の声を聴くことに意欲的で、結果的に職場が働きやすい環境になっているのです。

具体的には、定期的にヒアリングやアンケートを実施し、従業員の生の声を集めています。

そこから様々な改善をし、従業員の個性に応じた働き方を提示しているため、

結果的に企業全体が活性化することにつながっていくのです。

まとめ

エンゲージメントが高い企業は従業員のモチベーションと生産性が高く、

両者共に強い信頼関係で結ばれています。

エンゲージメントを高めると従業員は自発的に高いパフォーマンスを発揮できます。

企業は積極的に従業員とのエンゲージメントを高めた方がよいでしょう。

エンゲージメントを高めるには、従業員への待遇を強化すると共に

定期的なヒアリングやアンケートを実施することが効果的です。

優秀な人材の流出を避け、従業員のモチベーションアップや

企業としてさらなる発展を望むのであれば、

エンゲージメントを向上させる施策を実施しましょう。

この記事を書いた人

人財活性化アドバイザー/フラット組織コーディネーター
人事の最適化で輝くチーム作りのアドバイスをしています

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